傷痕

 ギース・ハワードの胸に残る、あの傷。まぁ、全身に残っていますが、特に目立つ、胸と背中の傷。あれを、ビリーはどういう心境で見るのだろうと。

 ギースにとって、ボガード兄弟っていうのは、餓狼1で勝ち残ってくるまで、彼の眼中にも、記憶にもないような存在で。それが、そいつらが、ギースにあれだけ大きな痕を残して。

 身体だけではない、記憶だとか、心だとか、きっと焼き付いて、二度と離れない。

 怒りとか、憎しみとか、たとえそんな感情でも、ギースにとって忘れられぬ存在になれた、彼らに対し、彼らのその「証し」を見て、ビリーは、何を思うんでしょう。

 イラスト的には、コピーの練が甘くて…。もっといいコピーがあったら教えてください。また、このビリーの胸の傷は、ナイフとか刃物でつけたような種類の傷ですが、実際に切ったわけではなくて、イメェジです。ですから、ギースの傷より、より深くより広く。でも、血なんか出ない。

 「こちら側」であるがゆえに、彼らと同じ立場は求めない。求めることはできない。そんな感情を、極限に押し殺して。あの人の傷を、見つめる。

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